7月、FIFAワールドカップ2026を観ながら、考えていたことがある。
「個の力と、組織力。どちらが大切なのか。」
大会を観ていると、どうしても個の力に目がいく。
メッシがいる。
エムバペがいる。
ハーランドがいる。
一人で局面を変えてしまう選手がいるチームは、やっぱり強い。
圧倒的なスピード。
誰にも止められない突破力。
一瞬でゴールを奪ってしまう決定力。
「結局、最後は個か。」
ワールドカップを観ながら、僕の気持ちの天秤は、“個”の方へ圧倒的に傾いていた。
どれだけ組織が整っていても、最後に局面を打開するのは個人。
そんなふうに思っていた。
ところが、決勝のスペインを観て、その天秤がぐっと反対側へ傾いた。
スペインにも、もちろん個の力はある。
でも、誰か一人が何とかするというより、選手一人ひとりが自分の役割を理解し、ボールがどこにあっても、次に誰が動くのかがつながっている。
一人ひとりの能力を足し算するのではなく、組織として掛け算になっている。
そのサッカーを観ていて、「ああ、組織って、こういうことか」と思った。
もちろん、個が大切ではないという話ではない。
メッシがいる。
エムバペがいる。
ハーランドがいる。
そういう「個」は、間違いなくチームを強くする。
でも、個の力だけでは届かない場所がある。
そして、組織が整っているからこそ、個の力も最大限に生きる。
仕事も同じだ。
ものすごく能力の高い人が一人いるだけでは、組織は強くならないし、成長もしない。
その人がいなくなった瞬間に、全部が止まってしまうなら、それは強い組織とは言えない。
一人ひとりが自分の役割を理解している。
誰かが困っていれば、自然に支えられる。
それぞれが違う力を持ちながら、向かう方向は同じ。
その中に、突出した「個」がいる。
そんな組織が強いのだと思う。
僕自身、これまで“個の力”を重要視してきた。
頑張る人を評価したいし、一人ひとりの力を伸ばしたい。
でも、今回のワールドカップを観ていて、少し考え方が変わった。
個を育てることと、組織を育てること。
どちらかではない。
個が生きる組織をつくる。
組織が個をさらに強くする。
そんな関係をつくることが大切なのだと思う。
ワールドカップが終わり、僕の気持ちの天秤は、少し「組織」の方に傾いた。
いや、正確には、
「個の力を最大限に生かすためにこそ、組織が大切」
というところに落ち着いた。
一人ではできないことも、誰かとならできる。
一人ひとりの力がつながれば、自分一人では想像もしなかった場所まで行ける。
何からでも学べるなぁ。
日々是学日。















