マッチョさんの剃刀

飲食店で働くすべての人が「この仕事を選んで良かった!」と心から思えるように。

2020-01-01から1年間の記事一覧

そういうものがたりをすきです。

埋もれさせたくない事はたくさんある。 テーブルの遺影に気づいたスタッフが、「お祖母様の分も」とお茶を提供したようなエピソードが共有される意味合いは、とても大きい。 共有とは、複数の人が一つのものを自分のものとして共同で所有することで、それは…

一隅(いちぐう)を照らしたりして

クリスマスが近づくと、僕は、 「デモッソ・ノッ・トッ・シーノ」というフレーズを思い出し、毎年のように「そうだ、そうだ」と独りごちる年末を何年も過ごしている。 このフレーズは、2008年に発売された糸井重里さんの著書〔小さいことば〕シリーズの第二…

はい、1万円!

「はい、1万円!」 高2の長女が嬉しそうな顔で学校からもらって来たプリントを渡してきた。 何のことか分からずに、手にしたプリントを見ると「91位」と書かれている。 そうだ、思い出した。 1年ほど前、240人中205位という成績にタメ息をついていた娘に、 …

夢で見たこと

今年一年を振り返り、「色々とロクでもない事ばかりが身の周りに起こったなぁ…」なんて悲壮なことばかりを思い浮かべながらウトウトしている時、一年を一文字の漢字で表すことなんてしたこともないのに、 「コロナもあって、色々失うことが多くて、どうしよ…

濃度と本気とワォッ!

濃度が見える時がある。 だから僕は、提案やプレゼンテーションの場に参加する際は、出来るだけ前に陣取り、出来るだけ大きな声であいさつをし、出来るだけリラックスしてもらえるように、真剣にふざけて参加するようにしている。 提案側は、少なからず、ど…

飲食業が教えてくれた108の事 #2

真似して真似して真似しまくって、それでも真似しきれずに、はみ出した余りの部分。それが個性って呼ばれるんやから、どんどん真似をすればいい。堂々と、とことん真似しまくって、何がはみ出してしまうのかを、自分で知ったらいい。 「一日真似れば一日の真…

言葉の金メダル

お店をご利用いただいたお客様からメッセージが届いた。 その言葉、一つ一つ一つに胸を打たれた。 「何気ない事…」 「丁寧に優しくあったかい言葉…」 「こんな美味しいお料理作れて、かっこいいなー!…」 「応援させてください…」… メッセージには情景があり…

名前を呼べないなら。

「本当は、「〇〇さん、ようこそ、いらっしゃいませ!」と言いたいけれど、名前までは知らないから、「ようこそ、いらっしゃいませ!」にとどめているんです。」 っていう気持ちを表す表現が【目を見る】だ。 どうしても目を見れない時は【顔を向ける】なん…

手編みのマフラー

“時間”について、過去、何度もこのブログでチラ見せのように書いてきた。 macchosan.hatenadiary.org macchosan.hatenadiary.org 「世界中、どこのどんな人間にも平等に与えられているものは時間しかない」 と、ホンダの創業者である本田宗一郎が言われたず…

リフレーミングが叫んでる。

見方を変えるだけで、世界は違う景色になる。 感情や気分、経験で作られた枠組み(フレーム)が、見方の邪魔をしてしまう。 物事はいつも中立で、その物事に意味づけをするのが人。 人が持つ枠組み(フレーム)は、価値そのものに影響を及ぼす。 小学4年生の…

書いてやってくれよな!

書道で使われている技法8種類が、漢字の【永】に含まれることを表わした『永字八法(えいじはっぽう)』という言葉。 「とめ」や「はね」や「はらい」といった書道の基本的な技法が【永】の字に含まれていて、【永】の字を練習することで、筆の運び方を学ぶ…

いつだって、そう

”まとめ”には順番があって、その順番は、考え方に直結するので、知らない人は知っておいた方がいい。っていうか知っとけよ(命令)。 「見やすいなー!分かりやすいなー!」と感じる”まとめ”資料や説明は、だいたいがたった3つの要素から出来ている。 ●やっ…

遺伝子レベル

アニマルプラネットで、ライオンの親が子どもに食事を与え、自分は飢えて痩せ細っていく映像を見てハッとした。 子を思う親の愛情物語に、ではない。 ライオンは、そうすることで、後世に自分の遺伝子を残すことが出来る。 自分の遺伝子を残すという利己と、…

ファンタジーの中

「明日やろうは馬鹿野郎」 は、山下智久と長澤まさみの出演のドラマの中で、長澤まさみのおじいちゃんが山下智久に言ったセリフで、最近アチコチでよく目や耳にするようになった。 あとで後悔しないためには先延ばしせず、今すぐ行動に移すことが大切だとい…

言葉じゃ足りなくて。

言葉での説明に捉われると、ロクな事にならない。 感情や行動を、誰もがうまく言葉に変換できるとは限らないし、多くの場合は、尋ねる側の思考に誘導された言葉であって、感情や行動のど真ん中を拾えた訳ではない。 ワン!と吠えた犬が喜んでいると思ったら…

君は21%

〔エビングハウスの忘却曲線〕というものがある。 塩化ビニールハウスの焼却炉で苦戦している訳でも、リビングハウスで某客の選曲を楽しんでいる訳でもない。 「人は忘れる生き物だ」 ということを、ドイツの心理学者【ヘルマン・エビングハウス】が数値化し…

リコは道理で下衆じゃない。

古代インドにあった、コーサラ国の王パセナーデ王は、自分の愛する妃に、 「なぁ、なぁ!世の中で、一番好きな人って誰?」 と、絶対に「王様♡」って言ってくれると思ってニヤニヤしながら聞きました。 しかし、妃のマリカは、一瞬「コイツ何聞くねん…」とた…

得意はハッピー

捉え方は色々あるけれど、僕たちは、評価の中で生きている。 家族の中でも、近所付き合いも、職場での出世の話や、売れる売れない、契約するかどうかも… 全部、そう。 他者からの評価によって、自分の立場が決められている。 「人に決められるなんて嫌だ」な…

変えれなくて決まっていない次元

ジュニアバレーで全国優勝した小学生のチームが、体格も体力も全然違う県内の強豪高校と本気で試合をして勝ってしまったのを観て、 「上手いなー!凄いなー!」 とアホみたいに感心していたら、 「どんだけ練習してこうなったと思う?今、目の前のこの子たち…

言葉はその後に

言葉を持たない時代。 頭の上にゴツンッ!と石が落ちて来た。 痛いという言葉が無いので、うなってもがくだけ。 「この気持ちを何とかして伝えたい…」 その時代のその人が、そう思ったかどうか。 また落ちて来やがった。 うなってもがきながら、幾度となく経…

前にのめらせる!

〔前にのめらせる〕 この表現を使った本人は、言語を勢いで片づけてしまう感覚の持ち主なので、書いてしまったこの言葉の意味を恐らく理解していないだろうけれど、僕はこの〔前にのめらせる〕をとても気に入ってしまい、「俺にこれをくれ!」と申し出て、キ…

いつでもお前、21歳にしてやるよ。

仕事や立場が変わっても、人や、場所によっては、僕はまだ【マッチョさん】と呼ばれている。 【マッチョさん】については、随分前にここでも書いた。 macchosan.hatenadiary.org 【マッチョさん】は、いつでも僕を、飲食業界と出会った日に戻してくれる。 真…

飲食業が教えてくれた108の事 #1

「楽しくない」は人任せで、「楽しくする」は自分次第なんやで。楽しむことは、めちゃくちゃ大事なんや。楽しんで、大丈夫やから! 「楽しくない」は、“楽しくないこと”の存在が、自分の気持ちを左右していて、環境ににコントロールされている状態。 「楽し…

クソ野郎時代

立場が上になると、勘違いをする。 『部下育成』 なんて言葉がきっといけない。 『教育』 なんて言葉も、さらに勘違いさせる。 立場は役割にしか過ぎない。 組織を円滑に運営するための機能の一部。 何かが評価され、その役割を与えられた途端に思考のスイッ…

失敗という名で呼ばれています。

失敗は、行動の証で、「やったこと」ではない。失敗こそ、「できたこと」だ。 と、以前書いた。 macchosan.hatenadiary.org 失敗は、たくさんの気づきに出会える機会だ。 恥ずかしさや苦しさ、憂鬱さなんていう自分の感情に出会えるし、周りの反応とも出会え…

ポケットに入れた感動の花束②

過去3回、このブログで「ポケットにハンカチを!」と言った。 一番最初 ⇓ macchosan.hatenadiary.org 2回目 ⇓ macchosan.hatenadiary.org 3回目 ⇓ macchosan.hatenadiary.org 2012年1月、3回目の記事で「いれておけばいつか解る。」と書いてから、8年と半年…

言い訳の時間

ただ「考えている」だけの時間ほど、無駄なものはない。 椅子に座って、唸りながら、何とか絞り出した経験。 その一点に集中し、考えて考えて考えて出た「何か」だから、余計にその、考えて考えて考えた時間が崇高な時間だと思うんだろう。 ハッキリ言う。 …

551の

桐野夏生が書いた〔東京島〕という小説に、【オラガ】というキャラクターが出てくる。 オラガの口癖は、「オラガ、オラガのガを捨てて、オカゲ、オカゲのゲで生きろ」で、それを何回も何回もしつこく言うので、オラガと呼ばれるようになった。 この言葉の元…

やりたい事のやり方。

「四人で遊んでて、私は鬼ごっこがしたい!って言ったのに、一人の子が、登り棒がしたい!って言いだして、他のみんなもそうしよ!ってなって、結局、登り棒をすることになって、そんなことばっかりで、全然、自分のやりたい事ができん…」 と、下の娘が泣き…

面白いかどうか?

世の中は、面白いことで溢れている。 面白いかどうか?は、 ・アンテナ(「気付いている」) ・スコープ(「見えている」や「見え方」) ・ライブラリー(「意味を知っている」や「理解している」) という、自分の中の3つに引っ掛かるかどうかが問題なだけ…

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