濃度が見える時がある。
だから僕は、提案やプレゼンテーションの場に参加する際は、出来るだけ前に陣取り、出来るだけ大きな声であいさつをし、出来るだけリラックスしてもらえるように、真剣にふざけて参加するようにしている。
提案側は、少なからず、どんな場合でも、相手のために自分の時間を削ってくれている。
受ける側が遠く離れた出口に近い場所にいたり、ふんぞり返っていたり、ボソボソ言ったり、よそ見したり、笑顔じゃなかったりなんていう態度や、無意識にそんな印象を相手に与えてしまうような人は、損しかしていないことに早く気づいて欲しい。
無意識なら、無意識の時間を無くしてほしい。
提案側に、「もっと言いたい!話したい!」と思ってもらえるメリットは計り知れない。
受ける側は、提案側をリラックスさせ、伸び伸びと好きなようにやってもらう義務がある。嫌な気持ちにさせて、気づきのチャンスをわざわざ減らすなんて大損害。
そんな感じで前のめりに提案やプレゼンテーションを受けると、先に書いた濃度が見えてきたりする(それを見ようとしているのだが)。
濃度とは、相手のためにかけた時間や、相手のことを思い、考えた時間の中にある情熱みたいなもののことだと僕は思っていて、濃度は、言葉の端々や、ちょっとした行動の中で浮かび上がる。
そういう「濃いな…」と思えるものに出くわすと、【本気】を感じずにはいられなくなる。
エルビス・プレスリーなら「Can't Help Falling In Love!」と叫んでいるだろう。知らんけど。
【本気】と【一生懸命】には大きな差がある。
【一生懸命】は、人から言われてもなれるけれど、【本気】は、誰かに言われてなれるものではなく、自分から動くことでしかなれない。
【一生懸命】から【本気】にスイッチを切り替えた姿を見たり、知ったり、感じたりした時、胸が躍り、心が弾む。
それを一言で言うと、「ワォッ!」だ。
お客様の「ワォッ!」が見たくて、日々頭を使っている僕たちが、逆に、出さされてしまうジレンマ。
前のめりの姿勢は、自分の中の、そういう思いと出会うきっかけさえくれる。
やられたらやり返すしかない。「ワォッ!」返しだ!