因果律という概念がある。
インガリツ。
末成由美が吉本新喜劇で披露するギャグ「インガスンガスンッ!」は、実は「因果、寸が寸」という言葉で、「因果ってものは、チョッとの行いはチョッとの結果として返ってくるものだよ」という因果の説明をギャグという風呂敷に包んで世間にお届けしているのかもしれない。僕にはそう聞こえる。病院へ行ってきます。
で、因果律。
因果律は、「すべての行動にはそれに応じた結果が生じる」という考え方で、自分が行う一つ一つの行動は、未来に何らかの影響を与えて、それが結果として自分に返ってくるという、簡単に言えば『原因と結果の法則』のこと。
「アホ!」と誰かに言えば、その「アホ!」は巡り巡って、「アホ!」と言った分の結果が返って来る。
僕は49年間で、ざっと20兆回程度の「アホ!」を誰かしらに放っているので、時折とんでもない不運に見舞われてしまうのは、きっとあの時の「アホ!」のせいなんだろう。インガスンガスぅ〜ン…。
毎日店舗から届く日報に返信するのが日課になっていて、今日、ある店のスタッフが書いた日報の一文が、とてもインガスンガスンだった。
原因から生まれる結果は、その瞬間かも知れないし、2秒後か、2分後かもしれない。
もしかしたらもっと未来の、20年後か、まだもっと先なのかも知れない。
しかも、どんな応えなのかもわからない。
ただ、必ずどこかで、原因と結果は結びつく。
それが、いい。
いつ返って来るかわからないけれど、必ず返事がある手紙を書いてると思えば、ワクワクする。
どうせなら、喜んでもらいたい。
そうやって楽しんだ方がいい。
何を待っているのかも忘れてしまうくらいの、「喜ばせてやろう!」と思ってしたためた、たくさんの手紙。
その全部に返事は届く。
いつかはわからないけれど、届く。
「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」と、言いながら。