書道で使われている技法8種類が、漢字の【永】に含まれることを表わした『永字八法(えいじはっぽう)』という言葉。
「とめ」や「はね」や「はらい」といった書道の基本的な技法が【永】の字に含まれていて、【永】の字を練習することで、筆の運び方を学ぶことが出来る。
だけれど、【永】をひたすら練習すれば、必ず書道が上達するか?と言われれば、そうではない。
『永字八法』は、書道で必要な筆の運びを理解する方法だ。
【永】という字は、教えてくれる。
「俺を何度も書いたって、俺を上手く書けるようになるだけさ!」と。
理解は、成長のスピードを飛躍的に上げる。
理解するかしないかで、成長速度は全然変わる。
「それは何に繋がっているのか?」
自分の中で、その問いかけを繰り返すことで、意味への理解をたぐり寄せられる。
すべてに意味がある。
「それは何に繋がっているのか?」
練習のための練習をしてしまっている自分を発見したら、手を止めて、「とめ」や「はね」や「はらい」をもう一度感じよう。
【永】という字は、また語りかけてくれる。
「理解したらさ、俺以外のヤツも上手く書いてやってくれよな!」と。