桐野夏生が書いた〔東京島〕という小説に、【オラガ】というキャラクターが出てくる。
オラガの口癖は、「オラガ、オラガのガを捨てて、オカゲ、オカゲのゲで生きろ」で、それを何回も何回もしつこく言うので、オラガと呼ばれるようになった。
この言葉の元ネタは、上所重助(かみところ しげすけ)の【おかげさま】という詩で、僕はこのフレーズを気に入っていて、アチコチで、色んな人に言っている。
感謝は、相手の価値を認める、自分の思い。
「あるときーッ!無いときーッ!」の、あのCMのように、「君のおかげ」「君がいるから」という気持ちを、あれぐらいの分かり易さで表現したい。
あの豚まんを、自分の周りにいる人に置き換えれば、「君のおかげ」を、分かりやすく届けることができるはず。
「オラガ、オラガのガを捨てて、オカゲ、オカゲのゲで生きろ」
ある時を、思い出して。