捉え方は色々あるけれど、僕たちは、評価の中で生きている。
家族の中でも、近所付き合いも、職場での出世の話や、売れる売れない、契約するかどうかも… 全部、そう。
他者からの評価によって、自分の立場が決められている。
「人に決められるなんて嫌だ」なんて言っても仕方がない。それが社会で現実。
社会とは、ある共通項で括られたコミュニティで、もしそこからはみ出したとしても、また別のコミュニティで括られ、他社からの評価によって自分の立場が決められる。そういうもの。
それにあらがうかのように「好きなことを仕事に」なんていう言葉が流行っているが、そもそも自分の好きなことと、周りの評価とは違う。
評価に「好きなこと」なんて反映されない。
反映されるのは、「得意なこと」だ。
悲しいかな「好きなこと」と「得意なこと」が一致していると自分では思っているが、本当は、そうではない場合がほとんどだったりする。
そう考えると、評価の中で生きている僕たちが探すべきことは「好きなこと」ではないと分かる。
自分の「得意なこと」は何なのか?
子供たちに、僕はこう教えている。
「「好きなこと」と「得意なこと」は違うんやで。好きなことは自分で見つけたらいいねん。好きなことは、自分の人生を楽しく輝かせるからな。得意なことは、周りに教えてもらうんやで。得意なことは、周りの人生も輝かせるんもんなんやで…」と。
得意なことを、ちゃんと知ることが出来れば、自分自身の評価の捉え方を変えることができる。
得意なことは、誰かの役に立つ。
自分の得意なことが、周りをハッピーにする。
出発点で利他なんかを求めて、苦しくなる必要なんてない。
自分の得意なことと向き合えば、それがそうだと感じられる時が必ずやって来る。
評価って、そういうものだ。
評価されるって、楽しいものだ。