マッチョさんの剃刀

飲食店で働くすべての人が「この仕事を選んで良かった!」と心から思えるように。

強情

 『内装を見せていただける』

 という約束で、物件調査に出かけた。

 大阪のとある街に車で2時間かけて。

 現在は空き物件であるが、期間限定で駐車場を利用してリサイクルショップが営業している。

 不動産仲介業者のおじさんとリサイクルショップのおばさんの着地点のないヤリトリのおかげで内装を見ることが出来なかった。2時間かけて行ったのに。

 
 <着地点の見えない大人のヤリトリ>

 不動さん:「中を見せてもらう約束してたんやけど?」

 リサおばさん:「そんな話聞いてない」

 不動さん:「いや、おたくの社長に伝えてた」×100

 リサおばさん:「そんな話聞いてない」 ×101

 不動さん:「そこの荷物のけて!そしたら中に入れるから」 ×120

 リサおばさん:「そんなん急に言われても」 ×121



 そんなこんなで、虫の死骸を2億匹ほど踏みながら、物件の花壇から中を覗き見した。窓が汚れて何も見えない・・・

 そんな日もあるさ。

 

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