学生時代の夏休みに、自転車で近畿を3泊4日で周るという旅に出た。
近畿は意外と広い。
スタートから1時間後に「帰りたい」と思ったが、周りの友達や家族から、
「そんなもん絶対無理!やめとけ!アホ?」
と言われていた事が僕の意地を生み、3泊4日どころか2泊3日で帰って来る事が出来た。
その旅は、ほんの小さな夏休みの思い出に留まらず、僕の人生にとって、とても大きなカタマリになった。
”進めばなんとかなる”
迷った時、いつも学生時代のあの夏休みの日を思い出し、
「やり続けたら何とかなるわ」
と考える事が出来るようになった。
玉津にある焼肉業態のお店に行き、オープン前の少しの時間、スタッフとお喋りをした。
最高の笑顔の持ち主の彼女は、スコア80代でゴルフをラウンドするらしい。
プロゴルファーを目指していたが、最近あきらめ気味だとか。
店長は、「夢を諦めるな!」
と言っていたが、そんなもんではない。
夢なんて諦めたって、いい。
そんなものはどうだっていい。
だけれど、現実は諦めてはいけない。
笑顔の素敵な彼女のゴルフは現実だ。現実の向うにプロゴルファーがある。
現実の積み重ねが『なんとかなる』を生む。
夢なんてどうでもいい。
夢なんて諦めて、また次の夢をみればいい。
だけれど、現実は、諦めてはいけない。
諦めないで進めば、大きなカタマリが心の中にきっと生まれる。
きっと。