2010-09-01 80年先の普通 原始 集中して企画書を作成している最中に、事務所のドアが開いた。 振り返った僕の目に飛び込んできたのは、核戦争後の荒廃した世界ではフォーマルであろうファッションに身を包んだK中氏。 あまりにも集中し過ぎたせいで幻覚を見ているに違いない。きっとそうだ。あんな格好で出歩く人なんて、大友克洋の漫画でしか見た事がない。 僕は立ち上がり、近未来型荒廃ルックに身を包んだK氏を追いかけた。 どう見ても銀行強盗。 怖くなった僕は机に戻り、企画書の続きを書き始めた。 人それぞれ。