マッチョさんの剃刀

飲食店で働くすべての人が「この仕事を選んで良かった!」と心から思えるように。

80年先の普通

 集中して企画書を作成している最中に、事務所のドアが開いた。

 振り返った僕の目に飛び込んできたのは、核戦争後の荒廃した世界ではフォーマルであろうファッションに身を包んだK中氏。

 あまりにも集中し過ぎたせいで幻覚を見ているに違いない。きっとそうだ。あんな格好で出歩く人なんて、大友克洋の漫画でしか見た事がない。

 僕は立ち上がり、近未来型荒廃ルックに身を包んだK氏を追いかけた。

 どう見ても銀行強盗。

 怖くなった僕は机に戻り、企画書の続きを書き始めた。

 人それぞれ。

 

 

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