マッチョさんの剃刀

飲食店で働くすべての人が「この仕事を選んで良かった!」と心から思えるように。

見誤ると言うこと

 ドストエフスキー

 『地下室の手記

地下室の手記 (新潮文庫)

地下室の手記 (新潮文庫)

 は、地下に一人閉じこもって、人間の心の底の底をのぞいてみると、結局、個人の奥底なんていうのは、わけのわかならいものしかなくて、そんなもんもうアカンという話しで、その後の

 『罪と罰

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)

 は、個人の中を見たって何もなくて、やはり人が他人と生きる時っていうのは、公的な秩序の問題があるという事を描いた話しだ。

 
 僕は企画を生業としている。

 例えば『流行』を探るとき、個の追求から初めてしまうと、その根幹の部分はなんのコッチャないところに行きあたる。

 個ではなく、全体という思考から入ると、個の持つ意味が見えてくる。

 個の追求は、全体という思考があって始めて活かされる。

 140試合という全体思考を持つ落合監督と、その場でしのぎの真弓監督の違いはそこにある。

 と、僕は思う。

ブログランキング・にほんブログ村へ