この広告を見るだけで、イノベーションとは何か?を学ぶことが出来る。
アテネ1896オリンピック。
当時、100mのスタートには「正解」がなかった。
陸上男子100mのスタート時のこの広告の写真を見ると、いろいろなスタイルがある。かがんでいる選手。2本の棒を支えにしている選手… そしてひとりだけ、かがんでスタートしている選手。
みんながみんな、勝利のために創意工夫を凝らしていた。
勝ったのは、両手をつき「クラウチングスタート」を見せた選手。
立ったままスタートするのが普通だったスプリント競技で、周りの目を気にすることなくクラウチングスタートを行い、見事に優勝し、「未来のあたりまえ」をつくった。
最初は奇異に見えることがある。
正しいと認識されるまで馬鹿にされ、邪魔をされたり呆れられたり。でも、信じて続け、その正しさを立証し、賛同と共感を得ることで、新たな常識に変わり、当たり前になって行く。
イノベーションは価値の創造。
もしかすると、クラウチングスタートでさえ、ひっくり返るような未来を見ている人がいるかもしれない。
僕たちの業界にも、それは起こるし起こせる。
目の前の当たり前を、一度、ひっくり返してみないか?
まだ見ぬ未来の当たり前の種は、きっとお店のアチコチで息を潜め、当たり前に囚われた僕たちを見つめている。
さぁ、ひっくり返してみよう!