テストキッチンにトイレがないので、隣接している店舗にわざわざいかないといけない。
トイレを終えてお店の玄関にいくと、ぬぎっ放しにしていた汚いスリッパが、履き易いように揃えられていた。
現場の店長時代、座敷の部屋に提供する際、スリッパをパッと脱いで上がったのにも関わらず、座敷の部屋から出る時にはスリッパが履き易いように揃えられていた。
通りすがりのパートナーが揃えてくれる。
一人がやり始めて、広がったコトだった。
負も連鎖するが、正ももちろん連鎖する。
あいつら元気かな?
揃えられたスリッパに呟いた。