「すぐやる!」は、関心に最短で反応する行動で、素直さの表れだ。
だけれど、どういう訳か、「すぐやる!」の「やってみて」にくっついている「どうだった?」は、ポンッと切り離されて、「やってみた」ことの達成感に踏みつぶされる。
気が付けば、あちこちに「やってみて」の残骸が山積みされていたりする。
押し入れ中に閉まった、買ってから一度しか聴いていないアルバムの中に、今の自分だからこそ突き刺さる音楽と出会う可能性。
「すぐやる!」は、新しいことだけを指しているのではない。
そのCDの隣、ベットの下、引き出しの奥… 今の自分を、大きく動かすようなハスキーボイスは、じっとその日を待っている。