マッチョさんの剃刀

飲食店で働くすべての人が「この仕事を選んで良かった!」と心から思えるように。

イタリア〜ンな日 〜カフェタイム編〜

 ランチとディナーの合間にも、目的の店はある。

 胃袋を休ませている暇は無い。

 今回のグランドメニュー変更で、自家製タルトを10種類程度導入したいと思っている。

 A氏は何でも「いいですね〜ッ!」という人だが、今回企画したラフ案には「う〜ん…」と厳しい表情でうなり続けている。

 が、今回の視察で僕が思い描いている事の片鱗が見えたのか、いつもの口調で「もっとこうしましょう!」と自分でハードルを上げまくっている。

 そして目的のカフェへ。

 タルト専門店だけあって、そのクオリティーはとんでもなく高い。

 あまりにもタルトの切断面が美しいので店内をウロウロしまくり、スタッフに切り方まで教えてもらった。

 Y氏に、

 「カットするところの撮影して!」

 とお願いしたのにも関わらず、彼はなぜかスタッフのスマイルを撮影していた。

 タルトのアイデアが100を超えた所で店を出た。

 あまりにも苦しいので周辺を散歩。

 千代の富士の手形を発見!A氏は『手を触れないで下さい』の注意書きを無視して、

 「千代の富士の手って、意外と小さいッ!」

 と周りを気にせずに絶叫していた。

 その手できっと素晴らしい料理を是非作って頂きたい。

 願う。

 

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