マッチョさんの剃刀

飲食店で働くすべての人が「この仕事を選んで良かった!」と心から思えるように。

そういうこと

 予定している打ち合わせの時間まで若干時間があったので、イタリアンのランチ視察へ。

 イタリアン業態のグランドメニュー変更企画を少し前から練っている。

 今週、来週と集中してイタリアン業態視察に出かけ、頭の中を整理していきたい。

 お店はいっぱい。

 ほとんどが主婦。

 決して安い店ではない。恐らくランチ客単価1300円台であろう。

 決して美味しくもない。イタリアンは個人的にも大好物で、特にトマト系に関しては寛容で、どんなものでも「美味しい!」と感じてしまう曖昧な舌の持ち主なのだが、残してしまった。

 強引に連れて行ったF田氏も、

 「無理です…」

 と言って、レモンクリームソースのパスタを残していた。


 飲食店は不思議だ。

 【流行る要素】の中に、必ずしも【美味しい】が含まれる訳ではない。【美味しい】は流行る可能性の一つでしかない。【接客】も【清潔感】も、【立地】も【雰囲気】も、可能性の一つでしかない。

 だからといって、不味くていい訳でも、不潔でいい訳でも無い。 

 可能性の一つだから、お店はそれに掛けるべきなんだと思う。

 
 このお店のスタッフは、丁寧で、笑顔で、美しい。

 可能性の一つが、とびきり輝いている事実がそこにあった。

 

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