車を動かす為のガソリンは、『動かす』という目的に使用されるのはわずか10%足らずで、残りの90%以上は無駄に消費されているらしい。
その10%足らずでさえも、『人を運ぶ』という目的に使用されているのは1%程度で、9%は鉄の塊を動かす為に使用される。
100隻のタンカーで運ばれるガソリンの99隻を捨てている事になる。
必要無駄という事だろうか?
僕の仕事の何%が本来の目的を達成出来ているのだろう。
隣に座ったダボダボのシャツを着たH田氏。
ダボダボのシャツの何%が肌を覆うために必要なのだろうか?
無駄な残りの部分は何の為にあるのだろう。
「これはダボダボではなく、大きいシャツという要素が体の可動範囲を広げているのです。」
H田氏はそう言って、指先しか使わずにパソコンに向かった。
無駄だ。